プログラミング

最終更新日: 2022.12.28 (公開: 2022.12.28)

プログラミングのスピードが遅い原因は? 速さ以外が重要な場合も

プログラミングのスピードが遅い原因は? 速さ以外が重要な場合も

プログラミングをしているとき、コーディングのスピードが気になることもあると思います。少しでも効率よく仕事をするために、コーディングが遅いといわれる原因と、その解決策を紹介します。

プログラミングの勉強をしてコーディングをしていると、ほかの人に比べて自分のコーディングスピードが遅いと感じることはありませんか。実際には気にするほど遅くはないとしても、一度気になり始めるとなかなか頭から離れないものです。

そこで、少しでも早くプログラミングができるようになるために、コーディングが遅くなってしまう原因とその解決策を紹介します。

コードを書くのが遅い原因を紹介

コードを書くのが遅い原因を紹介

コードを書くのが遅いといわれる原因として、主に以下の7つが考えられます。

  • すぐにコードを書き始めるため
  • なかなかコードが書けない
  • 書き始めるまでに時間がかかる
  • エラーが起きると止まってしまう
  • 途中で機能を増やしてしまう
  • 作業中に眠くなってしまう
  • タイピングスピードが遅い

それぞれ、どのような原因でコーディングが遅くなってしまうのかを詳しく解説します。

すぐにコードを書き始めるため

すぐにコードを書き始めることは、スピードが遅くなってしまう原因につながります。無計画にすぐコードを書き始めてしまうと、完成するまでにどの程度の時間がかかるのか、どの作業をいつまでに終わらせなくてはならないのか、といったことを把握しにくいためです。

完成イメージを持たず、やるべきことについてぼんやりとした全体像しか把握できていないのにいきなりコードを書き始めてしまうと、どのようなコードを書いてよいか迷ってしまい、作業が止まってしまう可能性があります。ゆえにコードを書く際は、仕事の全体像だけでなく、自分が担当している部分の完成イメージを把握しておくことが大切です。

コード書きに集中できる環境ではない

プログラミング作業が遅い原因の一つに、コード書きに集中できる環境ではないことがあります。仕事に必要なもの以外のさまざまなものに気を取られ、気がつけば無駄な時間を過ごしていた、という場合もあるかもしれません。

「プログラミングのスピードが遅い」と悩んでいる方は、仕事に集中するための場所と時間をしっかり確保することからはじめましょう。集中してコードを書きたいのであれば、スマートフォンやテレビなど、集中を阻害するものを仕事のスペースから排除することをおすすめします。

書き始めるまでに時間がかかる

書き始めるまでに、時間がかかる方も少なくありません。なぜコードを書き始めるのに時間がかかるのか、その理由として「前回の作業をどこまでやったのか忘れてしまっている」ことがあります。

「前回の作業を思い出して、ようやく仕事に取りかかる」という行動を何回も繰り返すと、モチベーションの低下につながりやすくなります。

エラーが起きると止まってしまう

エラーが起きると手が止まったり、やる気がなくなったりするケースがあります。しかし、エラーは放置しておいてよいものではないため、出たらまず「どのように対処するか」を考えることが重要です。

ベテランのプログラマーであっても、エラーを完全になくすことは難しいものです。そのため、エラーが出た際にどう対処するのかを自分が出したエラーだけでなく、他のプログラマーが出したエラーからも学んでおきましょう。

途中で機能を増やしてしまう

作業で必要な機能を途中で追加するべきかどうかを考え始めてしまうと、コードを書く手が止まり、作業が滞ってしまうため注意が必要です。

必要な機能は初めから入れておくべきであり、途中から追加してしまうとエラーが発生する原因ともなるため、おすすめできません。まず初めに作業の大枠を決めておき、必要な機能を確認してから作業を開始しましょう。

作業中に眠くなってしまう

プログラミングは独りで淡々と行う作業であるため、作業中に眠くなってしまう方もいます。とくに昼食後の作業は、眠気を誘うものです。

個人差がある問題ではありますが、毎日コードを書くたびに眠くなっていては仕事になりません。もし眠気のためにプログラミング作業が滞っている方がいるなら、「毎日早めに寝て早めに起きる」、「毎日適度な運動をする」など、規則正しい生活習慣を取り入れることで、次第に睡眠を含めた生活リズムが整う可能性が高まります。

タイピングスピードが遅い

プログラミング作業が遅い原因の中には、「単純にタイピングのスピードが遅い」ことも考えられます。すぐにタイピングのスピードを上げるのは非常に難しいですが、努力次第でタイピングのスピードを上げることは可能です。

キーボードを見ないでタイピングができる「ブラインドタッチ」が可能になれば、スピードが上がるだけでなくタイピングミスを減らすことにもつながります。タイピングを練習できるサイトや、タイピング練習用の書籍などを利用して、休日などに練習をすることをおすすめします。

遅くなってしまう原因を解決する方法とは?

遅くなってしまう原因を解決する方法とは?

これまでに紹介してきたように、コードを書くのが遅いことには、なんらかの原因があると考えられます。ここでは、プログラミング作業が遅くなってしまう理由に対しての解決策を詳しく見ていきます。

作業工程を書き出してみる

いきなりコードを書いているという方は、コードを書き始める前に作業工程を書き出してみましょう。作業工程を洗い出して文章にすることで、どの作業にどのくらいの時間が必要なのか、ある程度把握することが可能です。

時間を決めて作業することで「完成」というゴールの前に作業ごとの小さなゴールを作れます。こうして作業工程を細分化することで、集中力をある程度維持した状態で作業を着実に終えられるでしょう。

前回までの工程がすぐに思い出せない方は、作業を終えた段階で作業を終えた日付と時間のメモを残すことをおすすめします。そうすることで、残したメモを頼りに作業をすぐに始めることが可能です。

基本的なことがわかっていない

プロジェクトやシステムに関する基本的なこと、あるいはプログラミングやITに関する基礎がわかっていなければ、コードを書く手が止まる回数が増えてしまいます。プロジェクトに入る前に、開発に関する業務知識を理解し、ITに関する基礎知識をしっかり頭に入れておくことが大切です。

たとえば、プロジェクトの大まかな流れがわからなければ、「プロジェクトが現時点でどこまで進んでいるのか」、「次の工程は何なのか」がわからなくなってしまいます。ITの専門用語を理解できなければ、チームメンバーの会話内容を理解できません。

これらは、プロジェクトが進むについて「理解しておいて当たり前」という認識になるため、プロジェクト開始時や参画時に必ず確認し、理解しておきましょう。

作業後に進捗状況を簡単にまとめる

作業後は、その都度、自分の進捗状況をわかりやすくまとめることが大切です。たとえば、今回の作業で「何がどこまでできたか」を書き出しておくと、次の工程に入りやすくなるだけでなく、「同じ時間でどの程度できるか」がわかります。

重要なのは頭の中で考えるのではなく、必ず紙などに書き出すことです。毎日、作業に関する進捗状況をまとめておくことで、次回の作業時にスムーズにコードを書き始められます。

わからないことは、すぐに調べて解決する

プログラム作業のスピードを上げるうえで、わからないことが出てきた際は、すぐに調べて解決することも重要です。

わからないことが出てきた際、すぐに調べて解決しなくては、同じ部分で毎回つまずいてしまいます。そのようなことにならないためにも、わからない部分はすぐに調べ、解決するようにしましょう。

途中で機能を増やさず、まず完成させる

プログラミング作業の途中で機能を増やしたくなっても、まずは当初の予定どおり完成させることが大切です。「こんな機能が欲しい」「もっとこうなったらいいのに」など、コードを書いていると出てくる可能性があります。

しかし、そのたびに機能を追加していてはいつまでたっても完成しません。途中で新たな機能を増やさず、まずはエラーのない状態でプログラミング作業を終えることが、チーム全体の進捗を遅らせないためにも重要です。

難しい作業は午前中に済ませる

食事をとりお腹がいっぱいの状態になると、眠くなるという方は、負荷が高い作業や難しい作業を午前中のうちにすべて終わらせることをおすすめします。

どうしても午後に作業を行う必要がある場合は、炭水化物の量を減らすなどして、眠くなりにくい食事をとるようにしましょう。

タイピングを練習する

タイピングの速度が遅いのであれば、単純にタイピングの練習をひたすら繰り返すことが効果的です。どれだけ知識を詰め込んでも、いろいろなコードを勉強しても、タイピングは速くなりません。

とにかくタイピングの練習をして、ブラインドタッチを習得することをおすすめします。また、入力ミスを極力減らすことも重要です。タイピングの練習を毎日少しずつでもしておけば、それなりの速度でミスなく打てるようになります。

コーディングが早い人の特徴を紹介

コーディングが早い人の特徴を紹介

コーディングが早い人には、いくつかの共通した特徴があります。どのような特徴があるのかを、一つずつ詳しく解説するので、コーディングが速くなりたいという方はぜひ参考にしてみてください。

全体像を把握しているため

コーディングが速い人は、仕事の全体像を把握し、最終的にどのような形になるのか、どのようにプログラムが動くのかがイメージできています。全体のイメージが把握できていると、余分なことを考える必要がなく、無駄な思考が減り、作業効率が上がります。当然コーディングも早くなるため、仕上がりのスピードに差が生まれるのです。

作業前にフローチャートとコードが対応付けられている

「この作業では、このコードを使用する」といったように、作業前にフローチャートとコードが対応付けられていると、素早く仕事をこなすことが可能になります。

使用するコードは基本的に決まっていることがほとんどであるため、全体像が把握できていれば問題なく割り当てることが可能です。「どのコードを使用するか考える」という余分な手間がかからない分、素早く作業ができます。

立ち止まったらとりあえず書いてみる

「作業の手が止まったら、とりあえず書いてみる」のも解決策のひとつです。たとえば、エラーが起きても、なぜエラーが起きたのかを調べながらコードを書き進められます。エラーを発生しないようにすることは不可能で、上級者であっても必ずといっていいほど、どこかでエラーは出てきてしまうものです。

ネット上で質問するといった対応をしている間にも、どんどんコードを書くことはできます。「エラーを解決できないなら、とりあえずほかの進められる作業を行おう」という心がけが大切です。

プログラミングはスピード以外にも大事なことがある

プログラミングはスピード以外にも大事なことがある

プログラミングで大事なことは、スピードだけではありません。コードを正確に書くことや、エラーを減らすことも大切です。ただ早いだけではなく、確実な仕事をして、信頼を積み重ねていくことも重要になります。ここでは、スピード以外に大切なことを解説します。

初心者はスピードよりも正確にコードを書くことが大事

初心者はスピードを優先しがちですが、初心者はスピードよりもミスやエラーが少ないコードを書くことの方が大切です。スピードを優先してしまうと、エラーが多くなったりミスをしてしまったりしてしまいます。

コードが正確に書かれていなければ、設計書通りに動いてくれません。スピードを重視するだけでなく、タイプミスが少ないコードを書くことも大切です。

スピードは慣れれば速くなる

スピードは、タイピングに慣れれば速くなります。たとえば未経験でプログラミングの初心者であれば、右手と左手がそれぞれ指1本ずつでキーボードを打っているかもしれません。

しかしプログラミング作業の数をこなして慣れていくことで、始めは指1本でのタイピングだったものが、徐々に上達し、最終的にはブラインドタッチもできるようになることもあります。

初心者のうちはスピードが遅くてもあまり気にせず、どんどん仕事をこなすことが大切です。

エラーや理解しにくい部分を減らすことで完成までの時間は短縮できる

エラーや理解しにくい部分を減らすことで、完成までの時間は短縮できます。たとえば、エラーが出るたびに解決しようとプログラミング作業の手を止め、初めからコードを読み返すことをしていては、時間が足りなくなります。

理解しにくい部分がある場合は、いくつか質問したいことがまとまった時点で先輩や上司に相談することがおすすめです。理解できないことをまとめて相談することで、先輩や上司の時間を節約することも可能なうえ、先の作業に関するヒントをもらえることもあります。

自分のみならず、チームメンバーの作業途中に立ち止まってしまう時間を減らすように、工夫することが重要です。

コーディングスピードは自然とついてくる

コーディングスピードは自然とついてくる

コーディングスピードは、無理に上げる必要はありません。作業に慣れてくれば、自然とコーディングスピードは速くなります。とくにタイピングは、才能や知識というよりも、慣れが重要です。毎日一定量の文字をキーボードで打っていれば、コーディングスピードは自然と速くなります。

作業スピードを落とさないために重要なのは、仕事の全体像を把握しておくことと、丁寧に作業をすることです。コーディングのスピードをあげたいのなら、体調を万全に整えて、仕事の集中力を乱さないことも心がけましょう。

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